プエブラグループ会合が「司法偏向」批判し閉会

    ラ米やスペインの進歩主義指導者らがつくる「グルーポ・デ・プエブラ」は、メキシコ市で2日間亘る第7回会合を開き、12月1日、会合は声明を発表して閉会した。

    声明は、「世界中で進歩主義勢力を攻撃する戦略があり、ラ米では亜伯智COL赤などに、それが見られる」と警鐘を鳴らした。「司法が偏向し、進歩主義勢力攻撃に用いられている」と指摘。「民主制度を脅かすクーデター促進、人種主義、気候変動否定、コロナ禍否定の言説が跋扈している」と懸念を表明している。

    司法を政権打倒に使った例として、パラグアイのフェルナンド・ル―ゴ大統領、ブラジルのヂウマ・ルセーフ大統領をそれぞれ追放した議会による不当な弾劾や、ルーラ伯元大統領の2018大統領選挙出馬阻止が挙げられた。

    そのうえで声明は、「ラ米・カリブ諸国が苛まれているコロナ禍、弱者に打撃を与えている経済危機、民主に対する絶え間ない脅威などが渦巻く状況に、我々は関与してゆく」と強調した。

    声明はまた、以下を表明した。①ベネズエラへの連帯と同国の政府・反政府勢力間の対話支持②コロンビア和平協定順守願望③ニカラグアの平和化と安定化を願望④カスティージョ秘政権不安定化工作を糾弾⑤エル・サルバドールにおける法治への組織的攻撃を非難⑥キューバ国民への連帯と対玖経済封鎖解除要求⑦チリ極右勢力糾弾⑧ホンジュラス大統領選挙でのシオマラ・カストロ勝利祝福⑨ボリビアで再クーデターを画策する右翼の不安定化工作を糾弾⑩土地奪回を求めるパラグアイ先住民・農民を断罪する法制を糾弾。

    今会合には、マルセロ・エブラ―ル墨外相、ヂウマ・ルセーフ元伯大統領、サパテロ元スペイン首相、ラ米正義民主理事会(CLAJUD)のエリ・ゴメス理事長らが出席。アルべルト・フェルナンデス亜大統領、ルイス・アルセBOL大統領、ルーラ伯元大統領らは遠隔参加した。  

    

    


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