新大統領就任直前、ホンジュラス国会に議長2人!

    明後日1月27日、ホンジュラスで同国初の女性大統領シオマラ・カストロ(62)が就任する。昨年11月28日の選挙に穏健左翼LIBRE(自由・再建党)およびPSH(ホンジュラス救国党)など諸党の統一候補として出馬、圧勝した。     これに先立ち25日、新国会が発足する。その議長が新大統領の宣誓式を執り行う。ところが異変が起きた。下院128議席のうち50議席を占めた新政権党LIBREの保守派議員20人が造反、エルナンデス現政権の国民党(43議席)になびき、20日にLIBRE造反組の頭ホルへ・カリックスを新議長に選出してしまったのだ。     一方、カストロ派議員30人他、連立諸党議員は国会議事堂で、PSHのルイス・レドンド議員を議長に選出した。造反組は議事堂外でカリックスを選んだ。一種のクーデター画策だ。LIBREは造反組を除名した。     新政権は「腐敗掃討」を優先政策に掲げている。これを恐れる国民党は、国会の議事進行を阻止するため、LIBREを分裂させる荒業で「自分たちの議長」をしたのだ。その黒幕はエルナンデス現大統領とロボ前大統領だ。2人の家族は麻薬取引で断罪され、米国で服役中。     シオマラの夫マヌエル・セラーヤは2006年に自由党から出馬し、当選して政権に就いたが、09年クーデターで追放された。保守・極右体質の国民党は、シオマラの任期4年を全うさせたくなく、就任直前に早くも揺さぶりをかけたわけだ。

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