ラウール・カストロ玖第1書記は末期癌:VEN紙報ず
VEN紙エル・イムプルソ(本社・ララ州都バルキシメト市)は10月14日、キューバ共産党(PCC)のラウール・カストロ第1書記(89)は末期癌で、医師団の管理下にあると報じた。
VEN人記者ネルソン・ボカランダの署名記事。ラウールの娘マリエラ・カストロ=エスピンがずっと付き添ってきた、という。マリエラは玖性教育センター(CENESEX)所長。
ラウールは7月に公の場に姿を現してから10月6日に共産党政治局員会議に出席するまで3カ月間姿を見せず、健康問題がささやかれていた。
毎週火曜日にはハバナにある革命宮殿(大統領政庁・共産党本部)で政治局定例会議が開かれる。PCC機関紙グランマは、10月13日もラウールは出席し、議長を務めたと報じている。
ボカランダ記者は、情報源を明らかにしていない。玖VEN両国は最重要同盟関係にあり、VEN首脳部から同記者に情報がもたらされた可能性もある。
共産党は2021年4月半ば、第8回党大会を開く。ラウールは引退し、ミゲル・ディアスカネル大統領(政治局序列3位)が後継の第1書記に就任する人事が内定している。
キューバは長年の社会主義性政策の不備に加え、米政府による経済封鎖で経済が疲弊。そこにコロナ疫病COVID19の蔓延で、外貨獲得源の柱・観光産業が停止を余儀なくされ、外貨は底をついている。この苦境に対応するため、通貨一本化政策など、経済改革に躍起だ。
実兄フィデル・カストロ前第1書記は2016年に死去。ラウールも引退ないし死去するつれば、共産党、革命軍、政府の内部で権力闘争が起きる可能性も否定できない。
▼外相が報告
ブルーノ・ロドリゲス玖外相は10月28日、玖外交の展開について立法機関向けに報告。キューバは197国・国際機関と外交関係をもち、127の在外公館・外交使節を有し、127のうちの69は兼務と明らかにした。
玖在外領事館は149、在外勤務の玖人外交官らは1325人、在玖外国公館・使節団は122。
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