米政府が民間航空に対玖人道物資輸送飛行を認可

      米政府がキューバに「人道救援物資」などを運ぶ民間航空機の対玖運行を7月下旬に認可していたことが16日明らかになった。トランプ前米政権は昨年8月、米玖間のチャーター便運航を禁止、以来その状態が続いていた。

  運行を許可されたのは、IBCとスカイウェイの両米航空会社。両社はそれぞれ、マイアミとハバナ、および他の空港への飛行が認められた。積荷は食糧、薬品、医療器具などの人道支援物資。米在玖公館用の物資も運ばれる。

  スカイウェイは7月22日から9月28日までハバナへの計20往復と、9月28日から11月30日まで週2回ハバナ便を運航する。

  同社はまた、7月22日から11月30日まで、サンティアゴ、オルギン、カマグエイ、サンタクラーラ、マタンサスに各週1度運行する。

  一方、IBCは7月27日から12月31日まで、ハバナ、マタンサス、サンタクラーラ、カマグアイ、サンティアゴへ週5便運航が認められた。

  米国は7月11日キューバで全国的に起きた対政府抗議行動および反体制運動の原因の一つが物資欠乏と、コロナ疫病COVID19による医療崩壊にあったのに鑑み、両社に運行を許可した。

  だがバイデン政権に対玖経済封鎖を解除する気配はない。玖政府が米国からの「人道援助」を受け入れるか否かは16日現在不明。玖政府はとくに、7月の反体制運動は「米国が関与した」と糾弾してきた。

  ディアスカネル政権は、米国からの支援物資を体制転覆の基盤を創るための「トロイの馬」と警戒し、受け入れを拒否してきた。

  キューバは独自に対コロナワクチンを開発し接種中だが、疫病は猛威を振るい続け、連日のように9000人近くが感染し、死亡も90人前後に達する日が数なくない。キューバの著名な透析専門医チャールズ・マグランス医師(89)も16日、COVID19により死去した。

  

  

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