メキシコが米政府に内政干渉の説明求める
メキシコ政府とバイデン米政権の間に「内政干渉問題」が生じている。AMLO墨大統領は5月7日の記者会見で、米国際開発局(USAID)が墨民間団体「腐敗と無処罰に反対するメキシコ人」(MCCI)、および同「19条」に2018~20年に計2570万ペソの資金を与えたと暴露。「これは反政府的にしてクーデター画策的行為だ」と非難した。
2018年はAMLOが7月の大統領選挙に当選し、12月に政権に就いた年。米資金提供は時期的にAMLO政権に反対する行為だと受け止められている。
外務省は7日、この件について米国大使館に正式に抗議した。同日、AMLOはカマラ・ハリス米副大統領と遠隔会談したが、抗議したのはその数時間前だったという。ハリスは6月、メキシコとグアテマラを訪問し、移民問題で協議することになっている。
AMLOは同記者会見で、憲法は外国政府による墨政治団体への献金を禁止しており、当該案件はメキシコ主権を侵す内政干渉行為だ、と指摘。米政府に説明を求めたことを明らかにした。
政権党MORENA(国家刷新運動)は選挙庁(INE)に、MCCIを主宰する実業家クラウディオ・ゴンサレスを訴えた。
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