キューバがコロナワクチンを近く接種開始へ
キューバ国産のコロナワクチンが近日中に志願者に接種される。ミゲル・ディアスカネル大統領は4月19日(第8回共産党(PCC)大会最終日)の第1書記就任演説で、キューバはいずれ世界をコローナ疫病から救うことに寄与するようになるだろうと述べていた。国産ワクチンは、経済状態が極悪なキューバにとって、大きな希望となっている。
玖大統領府は5月7日、遺伝子工学・生物工学センター(CIGB)が開発したワクチン「アブダラ」と、フィンライ・ワクチン研究所(IFV)開発の「ソベラーナ2」の試験的接種を開始すると発表した。両ワクチンとも開発第3段階にある。
ソベラーナ2は、冷凍保存する必要がない点で優れているという。両ワクチンはすでに量産態勢に達しているという。
まずハバナ首都圏7市(人口170万人)から接種を始める。首都圏は玖COVID19感染者11 万人の半数が居住する地域。これまでに首都圏で志願者4万人にソベラーナ2が、貧困率の高い東部3州(グランマ、サンティアゴ、グアンタナモ)で同4万8000人にアブダラが、それぞれ接収され、良好な結果が出ている。このほか、ワクチン開発者、医療従業員、治安要員ら27万人にも接種がなされている。
フィンライはソベラーナ1(第2段階)、ソベラーナ+(プラス、感染患者向け)を、CIGBはマンビーサ(第1段階)をも、それぞれ開発中。またキューバは中国と「PAN-CORONA」(パン・コローナ)を共同開発中。
このようにキューバは6種類のワクチンを開発中。アルゼンチンなどラ米諸国などからすでに、玖ワクチンの引き合いがある。
ソベラーナは「主権」、アブダラは「アッラーの下部」、マンビーサは、19世紀に対西独立戦争を戦った玖独立軍兵士。
キューバのCOVID19状況は5月7日現在、感染者合計11万4000人、死者701人。日本はそれぞれ60万2000人と1万566人。日玖人口はほぼ10対1。
▼8月には国民の7割に接種
PCC機関紙グランマは5月9日、コロナワクチン接種を今月開始し、8月には国民の7割の接種を終える、と報じた。
▼アレイダ・ゲバラ医師が表明
小児科医アレイダ(61)=チェ・ゲバラの娘=は5月11日、全玖人と来訪観光客は8月までにコロナワクチン接種を受けることになる、と述べた。
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