ペルー決選;終盤でカスティージョが勢い回復
ペルー大統領選挙決選(6月6日)まで2週間となった5月23日、リマで両候補の補佐官たちがコロナ禍後、経済問題を中心に討論した。一部の評価では、発言内容は7対3で、ケイコ・フジモリ陣営が勝(まさ)ったとされる。
IPSOSの23日公表の調査では、ペドロ・カスティージョ52・6%、ケイコ47・4%だった。DATUM調査では、カスティージョ53・15%、ケイコz46・85%。他の調査では、44・8%対34・4%と、カスティージョが10ポイント以上の差をつけている。
一方、IDICE調査では、ケイコ45・4%、カスティージョ42%で、ケイコが初めて追い抜いたことになっている。
決選での逆転はしばしばあり、選挙結果の予断を許さない接戦状況がある。両候補は30日、2度目で最後の討論会に臨む。この対決は、終盤だけに、決定的な意味を持つ。
ケイコは23日、赤道国キトで開かれた秘人作家マリオ・バルガス=ジョサ主催の会合にビデオ参加し、「私ケイコ・フジモリは民主および民主制度を守り、強化する」と誓った。
リマでは、ケイコと、強権支配が目立った受刑囚・父親アルべルト・フジモリ元大統領を結び付けて、「ケイコを勝たせるな」と叫びながら行進する反ケイコ運動が展開されたばかり。
ケイコは選挙戦でカスティージョを追い上げていたが、終盤で膠着。反フジモリ攻勢に遭っている。キト会合での誓いは、秘国内世論を意識したものだ。
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