エル・サルバドール極右政権が憲法法廷判事全員を解任

   エル・サルバドールの極右ナジブ・ブケレ大統領の横暴が際立ち、国内だけでなく国際社会にも批判・非難する声が拡がっている。

  政権党は多数派の国会は5月1日、最高裁判所憲法法廷の判事全員を解任し、同法廷を事実上、なくしてしまった。この状態がいつまで続くのか不明だが、専横体制にとり、同法廷の憲法判断は煩わしかった。国会は同時に検事総長を解任した。

  一院制国会(定数84)の64を握る政権党「新思考」、および連携する「国民統合大同盟」(GANA)の右翼連合が賛成。反対は19、欠席1で、暴挙が可決された。

  国会を握る政府が最高裁の中核・憲法法廷を葬り去ったことで、三権分立体制は崩壊したと言える。

  前政権党の左翼野党FMLN(ファラブンド・マルティ民族解放戦線)は「これはクーデターだ」と政府・政権党連合を糾弾した。

  アンソニー・ブリンケン米国務長官は2日ブケレに電話し、米政府の憂慮を伝えた。   

  

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