チリで憲法起草会議選と統一地方選終了
チリで5月15~16両日、新憲法を起草する会議の代議員選挙と統一地方選挙が実施された。投票はコロナ禍対策として有権者の殺到などを防ぐため、2日間に亘って行われた。有権者は1940万人。開票作業が進んでいる。
起草会議代議員は155人(うち17人は先住民族への割り当て)で、男女半々ず選ぶ画期的な選挙。1373人が出馬。議長は男女いずれかになる。
ピノチェー軍政下の1980年に制定された新自由主義経済路線の現行軍政憲法が時代にそぐわなくなったため、昨年10月の国民投票で新憲法制定が決まった。
選ばれた代議員は9ヵ月以内に拳法条項などを起草する。前文、各条項の決定は、3分の2の多数決で決められる。起草が9ヶ月で終わらない場合、3ヵ月延長される。その後、公民投票で新憲法制定か否かが決まる。
併せて全16州知事、345市長、同市会議員計2252人の選挙も同時に実施された。従来、州知事は大統領による任命制だった。
首都サンティゴで15日投票したセバスティアン・ピニェーダ大統領は、「チリの将来を決める重要な選挙であり、大挙して投票所に行ってほしい。チリは一層自由、公正、堅固な国になるだろう」と述べた。
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