エボ・モラレス元大統領がボリビアに帰還

   ボリビア先住民族の指導者エボ・モラレス元大統領が11月9日、ほぼ1年ぶりに故国に帰還した。昨年11月クーデターで政権を奪われた直後メキシコ市に亡命、亜国ペロン派政権が復活した12月ブエノスアイレスに亡命拠点を移していたが8日、クーデター政権が終わり、モラレス後継のアルセ政権が発足したたため、帰国した。

  モラレスの右腕として変革政権を支えたイデオローグのアルバロ・ガルシア=リナレス元副大統領も同時に帰国。モラレスと共にポトシー、オル―ロ、コチャバンバの3州を自動車行進する。

   モラレスは亜国最北端のフフイ州の国境の町ラ・キアカで、アルべルト・フェルナンデス亜国大統領に国境橋の半ばで見送られ、国境を越え、大群衆が待つボリビア・ポトシー州ビジャソーン市に帰国第一歩を刻んだ。

  モラレスは市中心部のボリーバル広場で演説し、「我々は非暴力で民主政治を復活させた。我々は祖国を奪回した」と強調。AMLO墨大統領、フェルナンデス亜大統領、ニコラース・マドゥーロVEN大統領、ミゲル・ディアスカネル玖大統領への謝意を表明した。

  記者団には、「政権奪還を信じていたが、これほど早く実現するとは思っていなかった。世界中で革命家や反帝国主義者を倒すクーデターが起き、彼らが早期復権するのは容易でない」と語った。

  また昨年のクーデタ―について、「単に階級闘争の結果だけでなく、先住民族支配を受け入れたくないからだけでもない。我々の資源防衛など人民のための経済モデルを潰したかったからでもあった。このモデルを帝国主義やIMF(国際通貨基金)は認めたくなかったのだ」と分析した。

 

  

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