コスタ・リカ大統領選挙開票始まる

    コスタ・リカの次期大統領(任期2022~26年)を選ぶ第1回投票が2月6日実施され、開票移った。候補者は25人。混戦で当選者は出ない公算が大きく、得票上位2人が4月3日の決選に進出することになるもよう。登録有権者は454万人。当選者は5月8日就任する。     最新の支持率調査では、①ホセ=マリーア・フィゲレス元大統領(67)、PLN(国民解放党、新自由主義路線)、支持率17%②リネス・サボリオ元副大統領(61、女性)、PUSC(キリスト教社会連合党、中道右翼)、13%③ファブリシオ・アルバラード(47)、ジャーナリスト、PNR(新共和国党、保守)、10%ーの3候補の争いになる可能性が高い。     6日夜の開票率76%段階で調査結果通りはならず、①フィゲレス27・28%②ロドリーゴ・チャベス(60歳、中道、 PPSD=民主社会進歩党)16・54%③アルバラード15・05%、となっている。サボリオは12・48%で④位につけている。     カルロス・アルバラード現大統領の政権党PAC(市民行動党、中道左翼)のウェルメル・ラモス候補は支持率3%で、決戦進出は望めそうもない。     上位4人は保守系3人と中道1人。この国に伝統的だった中道~中道左翼主義が弱まり、福祉国家政策、環境保護重視政策の維持が難しくなりつつある。3年目に入ったコロナ禍で、経済の柱・観光が大打撃を受けたのをはじめ、経済生活が沈下。貧困率は26%、非正規労働者が44%に及んでいる。対外債務返済も重くのかかっている。     このため新自由主義経済路線への傾斜が進むことになるとの展望が強まっている。

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