アルゼンチンが中国と原発建設で調印

亜国(アルヘンティーナ=アルゼンチン)が4か所目の原子力発電所を持つことになった。中国が建設する。    亜中両国は2月1日、ブエノスアイレス北方約100㎞のリマに「第3アトゥーチャ原発」を総投資80億米ドルで建設する契約書に調印した。アルベルト・フェルナンデス大統領は4~6日、中国を公式訪問するが、その直前に調印された。    調印された新原発は完成すれば、出力1200メガワットで、亜国電力の7・5%を賄い、寿命は60年。亜国産原材料は40%を占め、7000人の雇用を生む。    既存の原発は、リマに半世紀前からある「アトゥーチャ」1号、2号原発、およびコルドバ州のエンバルセ原発。軍政期には核兵器開発の思惑があった。だが当時、仮想敵国だったブラジルの軍部と核兵器開発の願望を捨てることで合意した。    その後、両国はラ米・カリブ核兵器禁止条約に加盟した。 ▼亜中首脳が経済援助で合意    アルベルト・フェルナンデス亜国大統領は2月5日、北京で習近平中国主席と会談、中国が総額237億ドルの援助をすることが決まった。「一帯一路」政策でも協力合意した。    フェルナンデス大統領は訪中に先立ち訪露し、ウラディーミル・プーチン大統領と会談した際、「ロシアが決定的な形でラ米に入るため、亜国は入口になりたい」という趣旨で発言。プーチンを喜ばせたが、亜国政界では「外交センスにかける」と批判が巻き起こった。   亜国はIMF(国際通貨基金)などに巨額の債務を抱えており、その返済繰り延べ交渉の成否は、バイデン米政権の意思にかかっている。また米露はウクライナ問題で厳しく対峙しており、時宜が悪い。 」            

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