コスタ・リカ大統領選は4月3日決選へ

コスタ・リカ大統領選挙(2月6日実施、25人出馬)は、当選に必要な得票率40%に達した候補がおらず、 上位2人が4月3日の決戦に進出することになった。       選挙最高裁判所(TSE、中央選管)は8日、開票結果を発表。決選進出者は、ホセ=マリーア・フィゲレス(27・26%、67歳、PLN国民解放党、新自由主義路線)と、ロドリーゴ・チャベス(16・70%、60歳、PSD民主社会進歩党、中道)。投票率は59・71%だった。     フィゲレスは決戦進出確定後、「生産重視の政府が必要で、そのためには民間部門支援が必要」と表明した。一方、チャベスは、「これまでの8ないし9つの政府は、若者の現在と未来を詐取してきた。とくに若者の問題に取り組む」と述べた。     落選した上位候補者は、③ファブリシオ・アルバラード14・82%PNR④リネス・サボリオ12・36%PUSC⑤エリエーセル・フェインサイグPLP12・33%⑥ホセ=マリーア・ビジャルタ8・70%FA。     3年目に入ったコロナ禍で経済は停滞し、治安も悪化している。1990年代に大統領を経験したフィゲレスは、経済再建を掲げて復活を目指す。これに対しチャベスは、若者や弱者のための社会政策に力点を置く。     フィゲレスの父親は、1948年に内戦を起こして時の強権政権を倒し、国軍廃止を盛り込んだ新憲法制定の基盤をつくった故ホセ・フィゲ―レス。     今回の危険率は40%強で、当選条件が40%以上であるため、「棄権が勝った」とする皮肉な見方が出ている。有権者は、25人も候補がいて判断しにくかったことや、改革を掲げる穏健左翼FA(拡大戦線、今回6位)が伸び悩んでいたことから、投票意欲を殺がれたと見られている。

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