CELAC外相会議が亜国大統領を議長に選ぶ

     ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)は1月7日、ブエノスアイレスで第22回外相会議を開いた。米加北米両国を除く加盟33カ国のうち「脱退」宣言中のブラジルを除く32か国の外相らが出席した。      会議はサンマルティン広場に近いサンマルティン宮殿(亜国外務省)で開かれ、サンティアゴ・カフィエロ亜外相が議長を務めた。同外相は開会演説で、LAC(ラ米・カリブ)の平和地域としての統合に向け一層努力してゆくことや、コロナ禍COVID19対策強化などを強調した。 会議は、英国の植民地支配下にあるマルビーナス(フォークランド)諸島の亜国主権回復支持などを盛り込んだ共同声明を採択。アルべルト・フェルナンデス亜大統領をCELAC新議長に選出した。            同大統領は新議長として閉会演説し、「我々各国はみな<大なる祖国(LAC)>の一部だ」とし、「団結するだけでなく、政治経済社会問題で(国際社会に対し)主張してゆこう」と呼び掛けた。       過去1年間は、メキシコのAMLO大統領が議長だった。ラ米の南北両端の亜墨両国大統領は「穏健左翼」同士として盟友関係にあり、両者の間で議長が引き継がれた。今会議ではとくに、両国間の密接な関係と主導が際立っていた。      

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