メキシコ政府がガルシア=マルケスをスパイ
メキシコ政府が、作家の故ガブリエル・ガルシア=マルケス(GGM)を1960年代から85年まで諜報対象としていたことが、最近解禁された当時の機密文書で明らかになった。
GGMはコロンビア人記者で、1959年のキューバ革命後、新設された玖国営通信社プレンサ・ラティーナ(PL)のハバナ本社に勤務。その後、NY支局員となったが退社し、メキシコ市に移った。
制度的革命党(PRI)の長期支配が続いていたメキシコの連邦保安局(DFS)は、GGMとキューバ政府、コロンビアゲリラ、ラ米左翼などとの関係を探っていた。
GGMは60年代末に『孤独の百年』(邦題「百年の孤独」)で一躍、大作家の地位を得、80年代初めノーベル文学賞を受賞した。GGMとフィデル・カストロ玖議長との関係は緊密化し、GGMはカストロの密使としてクリントン米大統領に会ったりした。
DFSが、メキシコの詩人でノーベル文学賞受賞者の故オクタビオ・パスをスパイしていた事実は以前から明らかにされてきた。
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