ハイチ諸団体が「暫定大統領・首相」を選出

ハイチ政治の正常化を目指す「政権移行国民会議」(CNT)は1月30日、参加44団体のうち42団体代表による「暫定政権」設立のための投票を実施。首相や中銀総裁を歴任したフリッツ・アルフォンス・ジャンを25票で「暫定大統領」に選んだ。    対抗馬のエドゥガー・ルブラン・フィル元上院議長は15票。棄権2だった。ジャン=ベルトゥラン・アリスティド元大統領のラ・ファンミ・ラバラ党(2票)は同日、「考え方が合わない」としてCNTを脱退した。    CNTはまた、「暫定首相」にスティヴァン・イルヴァンソン・ベヌア元上院議員を選んだ。    政党、労組、NGO、キリスト教会、ヴドゥ協会など国内の主要組織-団体は、昨年7月のジョヴネル・モイーズ大統領暗殺事件を受けて8月30日、首都ポルト―プランスのモンターナホテルに結集、政治正常化のための「モンターナ合意」を結んだ。その幹部会がCNT。    CNT新体制は、アリエル・アンリ現暫定首相を「(米仏加など)強大国から選ばれた」と見なして反対。同首相に2月7日の「政権交代期日」に退陣するよう要求した。      「新暫定体制」は2月7日から2年間存続、その間、政経社会を正常化させ、総選挙を実施、新しい政権に民主体制を引き渡す、と主張している。    これに対しアンリ暫定首相は拒否。「数か月内に制憲議会を開設して新憲法を起草、制定し、年末までに大統領・国会議員選挙を実施する」と表明した    CNTには、故モイーズ大統領とミシェル・マルテリー元大統領の政党「テトゥ・カレ」(スキンヘッド)党も参加している。マルテリ―は政権復帰を志していると伝えられる。  

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