ホンジュラス初の女性大統領シオマラ・カストロ就任

オンドゥーラス(ホンジュラス)のシオマラ・カストロ新大統領(62)=LIBRE(自由・再建党)=が1月27日就任した。独立後200年のこの国で、初の女性大統領だ。サルバドール・ナスララ副大統領(63)=PSH(ホンジュラス救国党)=も就任した。     就任式は首都テグシガルパの国立競技場で挙行され、シオマラの夫、マヌエル・セラーヤ元大統領が大統領肩章(襷)を、ルイス・レドンド国会議長に渡し、同議長がシオマラにそれをかけた。シオマラは昨年11月28日の選挙で171万票を獲得し、当選した。     新大統領は43分間の就任演説で、「女性大統領出現まで200年待たねばならなかった。我々は鎖と伝統を打破しつつある」と強調。「私は破産した政府を引き継いだ。2000万ドルの国庫資金が消えてしまった」と、エルナンデス前政権の腐敗を示唆した。腐敗掃討を最重要目標の一つに掲げた。     新大統領は、「民主的社会主義国家」(ESD)建設の理想を掲げた。     富の公平分配、貧困家庭の電力料金無料化、鉱山・水源・森林の搾取・破壊禁止、市場原理への対話による対応、政治囚釈放、税制改革の必要性、「人民主権」確率、ラ米重視外交など、22の政策重点項目を明かにした。     最後に新閣僚全員に宣誓させて、演説を終えた。     際立ったのは、過去12年間の国民党による「独裁腐敗体制」を厳しく糾弾。国連と連携して、腐敗と無処罰を一掃する機関を設置する公約を確認したこと。フアン・エルナンデス前大統領は出席しなかった。招かれたとしても、出席できなかったと思われる。     数日前、政権党LIBREが分裂。主流派はルイス・レドンド議員を、反主流派は野党に回った国民党と組んで別の議員を、それぞれ国会議長に選出。だが官報はレドンドを議長に認定した。       就任式には、カルロス・アルバラードCR大統領、ガブリエル・ボリッチ次期智大統領、クリスティーナ・フェルナンデス亜副大統領(元大統領)、サルバドール・バルデス=メサ玖副大統領、フェリックス・ウジョアES副大統領、カマラ・ハリス米副大統領、頼清徳台湾副総統、ジョニー・ブリセーニョ・ベリーズ首相、スペイン国王フェリーペ6世、デニス・モンカーダNICA外相、マルセル・エブラ―ル墨外相、フェリックス・プラセンシアVEN外相、ロへリオ・マイタBOL外相らが出席した。     さらに、ルーラ、ヂウマ・ルセーフの両元伯大統領、エボ・モラレス元ボリビア大統領、レオネル・フェルナンデス元RD大統領、フェルナンド・ルーゴ元パラグアイ大統領も出席。豪華な就任式となった。     シオマラは腐敗掃討のほか、①有権者の実効的国政参加②司法の前の公平③社会投資④債務返済交渉⑤反独占・寡占ーなどを重要性遺作として掲げている。腐敗掃討では、国連と連携して腐敗防止機関を設置する方向にある。     社会投資では、無料医療化、女性と若者の起業支援、2年間に20万人雇用創出、教育向上、住宅建設、治安強化を挙げている。     

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