ハイチ暫定首相が銃撃を免れる

      ハイチのアリエル・アンリ暫定首相が1月1日、銃撃を免れた。昨年7月にはジョヴネル・モイーズ大統領が自邸内で暗殺された。元日の出来事は内外に衝撃を与えている。       アンリ首相は、独立218周年記念日行事の一環として、ゴナイヴ市にあるサンシャルル・ドゥ・ボローム教会での謝恩ミサに参列して教会外に出たところ、銃撃が始まった。身辺警護班が首相を守り、首相は被弾を免れたが、1人が死亡、負傷者が何人か出ている。       この事件発生により、他の独立記念行事はすべて中止された。ハイチは1804年、フランスから独立した。       ハイチでは、政治性を帯びた重武装の暴力団が全国的に跋扈している。ゴナイヴの暴力団は首相に来訪しないよう警告していた、との情報がある。       大統領暗殺はコロンビア人傭兵コマンドが実行したが、背後に大統領に敵対する利権勢力がいた。今回の事件でも、背後勢力の存在が窺われる。       今年は、大統領と国会上下両院議員を選ぶ選挙の年で、権力闘争や利権抗争が高まると予測されている。  

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