チリ敗北候補カストが共和党首を辞任

      チリの極右政党PR(共和党)のホセ=アントニオ・カスト党首は1月1日、党首を辞任した。カストは昨年12月19日の大統領選挙決選で、穏健左翼のガブリエル・ボリッチ次期大統領に敗北した。

  辞任の理由は、若い後進に道を譲るためと、2019年のPR結党の基になった「共和行動運動」の指揮を執るため、と説明している。

  カストは、今選挙で「左翼が支配する地域が相当にあることが判明した」とし、それらの地域で左翼と闘うと表明した。

  ピニェーラ現政権の政権党連合を組む主要2党であるUDI(独立民主同盟)とRN(国民刷新党)の両党は右翼本流の座をカストの極右PRに奪われた。UDIの極右部分には、PR入党の動きが出ている。

  カスとの戦略は、4年かけて「左翼支配地域」を耕し、支持基盤を拡大、2025年の次期大統領選挙に臨むこと。 

   

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