キューバ検察が「7月事件」で710人起訴と発表

キューバ検察庁は1月25日、昨年7月11~12日に同国各地で起きた反政府・対政府抗議行動に参加した市民790人が送検され、うち710人を起訴した、と明らかにした。容疑は「破壊的行動」、「重大な秩序紊乱」、「騒擾」。      起訴された者の69%(490人)は拘禁中。そのうち55人は16~18歳で、28人は拘禁中。60人は19~20歳で、うち41人拘禁中。      この事件は「11J」(7月11日)として知られる。「物資と自由の欠乏」に抗議する若者らがSNSで行動を呼びかけ、同時多発的に国内62か所で行動が展開された。      すでに法廷で裁かれ有罪となって、禁固刑に処せられている者も少なくない。だが検察は、この点を明らかにしていない。      民間の人権団体は「1000以上が逮捕された」と発表。「まだ800人前後拘禁されている」と観ている。      この日明らかになった数字を基に計算すれば、710人が起訴され490人が拘禁中ということは、220人は、有罪判決を受け服役中、もしくは無罪釈放になったか、ということになる。釈放されたものは少ないと見られている。      「破壊・秩序紊乱・騒擾」罪の下で、「投石しただけで禁固20年」の重罪にされた、というような当事者家族の声が盛んに報じられている。

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