バルガス=ジョサの衰退確認は喜び、とメキシコ大統領

  メキシコのAMLO大統領は12月28日、ペルー人ノーベル文学賞作家マリオ・バルガス=ジョサ(85、MVLL)の「衰退を確認するのは私の喜びだ」と、皮肉を込めて語った。   MVLLは12月10日マイアミでの保守派会合での講演で、「有権者の投票の仕方が悪いからラ米に左翼指導者が次々に当選している」と述べた。 AMLOは、「この講演は明白な敗北宣言だ。ラ米での左翼進出を嘆くだけの彼の姿勢も敗北した」と指摘した。 MVLLは、12月19日のチリ大統領選挙決選を前に、穏健左翼ガブリエル・ボリッチ候補の当選可能性に触れ「そうなれば危険だ」と言い、来年5月のコロンビア大統領選挙で穏健左翼グスタボ・ペトロが勝てば「大なる悲劇だ」と言った。 今年6月のペルー大統領選挙決選時にMVLLは「宿敵」アルべルト・フジモリ元大統領の娘ケイコ候補を初めて支持した。それ以前2回の決選では、ケイコを叩き、その落選に貢献した。だがケイコは三度敗れ、穏健左翼ペドロ・カスティージョが当選した。 右翼思想に凝り固まったこの作家の政治的発言を「妄言」としか受け止めないペルーの識者らは、「文学執筆に集中すべきだ」とした。だが作家の病的とも言える左翼扱き下ろしは、一向に止む気配がない。

コメント

このブログの人気の投稿

ラ米学徒、久保崎夏の思い出

『ホンジュラスに女性大統領誕生』公開のお知らせ

メキシコ外相が「メリダ計画」終了を宣言