「構造改革し公正なチリを」ーボリッチが勝利演説

   チリ次期大統領に決まったガブリエル・ボリッチは12月20日夜、首都サンティアゴの広場で大群衆を前に30分余り、勝利の演説をぶった。「こんばんわ、チリ!」と西語とマプーチェ語で呼び掛け、「民主を尊ぶ人々のお陰で決定的勝利を収めた」と強調した。

  決選の相手だったホセ=アントニオ・カストを含む6人の候補に謝意を表明。「不平等でない公正な国を造るため、構造改革を目指す。団結しよう」と訴えた。

  「誰もが主人公である民主体制をつくる」、「過去のあらゆる時期になされた人権蹂躙を2度と繰り返すまい」、「財政均衡を目指す」、「国会での対話が必要」などと述べた。

       経済成長については、不平等是正のため必要と述べた。

  「先住民族の権利を尊重し、新しい関係を築く」と語り、「気候変動対策に取り組む。乱開発は我々自身を滅ぼす」と警告した。

  新憲法を起草中の制憲会議(CC)に触れ、「民主的で公正な憲法を目指す」と述べた。

  演説中、花火が打ち上げられ、若者たちが歓声を上げ続けた。演説が終わると、紙吹雪が舞った。ボリッチはかすかに涙した様子で、眼鏡を外した。   

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