キューバ反体制指導者フェレールが獄中メッセージ

   「神は解放され自由になった人を愛す」ー7月11日の反体制街頭行動日にサンティアゴ市内の自宅付近で逮捕されマル・ベルデ刑務所に収監されているホセ=ダニエル・フェレール(51)は12月25日、ナビダー(クリスマス)メッセージを玖国民宛に送った。

  フェレールは、反体制団体「玖愛国同盟」(UNPACU=ウンパク)の主宰者。7月以前に何度も当局から迫害されていた。

  メッセージは、「キリスト誕生を祝う者がいれば、一方には彼を十字架にかける者がいる」と指摘、玖政府・当局を暗に非難。「自由は、我々の犠牲と勝ち取る努力を通じてのみ獲得できる」と強調している。

  フェレールは先の国際人権日には、「カストロ主義独裁は私を生きたまま葬ろうとしている。ゆっくりと殺そうとしている」、「健康は悪化し続けている。頭痛もひどい。囚人よりもひどい。生き埋めにされ、徐々に死んでゆく」と告発している。

  一方、マイアミ在住の玖人美術キュレーター、アナメリ・ラモスは、7月11日行動で逮捕されたままの囚人とその家族にナビダーメッセージを送り、「捕らわれた人々は祖国の希望だ」と述べ、彼らの自由への闘争を讃えた。

  彼女は別途、「息子・娘らが捕らわれている母親たちは絶望している。囚人には必要な薬がない」と指摘。「マイアミ在住の玖人たちは、祖国キューバの過去と現在の記憶を守っている。異なるキューバとなった暁には、その記憶が残されている」とも語った。

▼第1書記が党幹部向けに年末演説

  共産党のミゲル・ディアスカネル第1書記(大統領)は12月27日、党本部内のニコ・ロペス党高等学校講堂で、中央委員ら幹部党員を集めて演説。コロナ禍、経済苦、米経済封鎖強化、反政府行動などで厳しい1年だったが、「大いに学習し、乗り切り、勝利した」と強調した。

  第1書記は、「キューバは、脅威、侵攻、不安定化、米政府による諜報活動などに抵抗し、凌いだ」と指摘。「若い世代の革命体制防衛能力と決意が試された。そして、それが証明された」と讃えた。

   党組織政策書記のロベルト・モラレス=オヘーダ政治局員は閉会演説で、「祖国、革命体制、社会主義、貢献のため、革命63周年(2022新年元日)おめでとう」と述べた。


  

  



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