「キューバに帰国し闘争再開する」とガルシア表明

    玖反体制派指導者の一人で劇作家のジュニオール・ガルシアは11月18日、前日到着したマドリ―で記者会見し、「私の願いは帰国だ。だからスペインに亡命は申請していない。査証は90日間滞在用だ」と強調。「私は沈黙しない。言葉を奪われたら、私ではなくなる」と、叫ぶように訴えた。

    「今まずすべきは私の心の傷、激高した心を癒すことだ。そして闘いを再開する。これまでよりもずっと大きな力を蓄えて。絶対に降伏はしない」とも述べた。

    「私の突然の出国が同志たちに衝撃と痛みを与えたのは承知している。私は人間としての弱さを仲間たちに謝罪する。だが私はキューバに留まって生ける屍になるわけにはいかなかった。妻と私の真っ当な生を救うため、ひとまず出国せねばならなかった」と説明した。

    この会見の後、ガルシアは米CNN放送に対し、「玖当局はハバナの私の自宅アパルタミエントの扉の外側で私を脅し、窓の下の路上には大勢の政府支持派が押しかけて罵詈雑言を浴びせた。これは紛れもないファシズムだ」と、玖政府を厳しく批判した。

     スペインのホセ・アルバレス外相は19日、ガルシアと会い、キューバの民主化運動を支持すると伝えた。

    玖反体制派と在外玖人反体制派の抗議ラップ歌「祖国も命も」は19日、今年度の「ラテングラミー賞」受賞が決まった。

    一方、玖政府は18、19両日、「モンカーダ2021戦略的演習」を全国規模で展開した。革命体制防衛のためで、全人民戦争戦略に基づく。20日は、今年初めて制定された「国防の日」だ。

    演習は、革命軍(FAR)のラウール・カストロ陸軍大将とミゲル・ディアスカネル大統領(共産党第1書記)が陣頭指揮。エステバン・ラソANPP(立法府)議長、マヌエル・マレーロ首相ら、他の最高幹部たちも参加した。

    政府はまた18日、来年元日から入国者の入国書類はディジタル方式での提出が義務付けられる、と発表した。用紙に手で記入する方式は廃止される。これは紙資源を節約し、電子化する手間を省き、一括電子管理により出入国者調査を容易にするためだ。

    

    

    

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