政権党退潮見込みの亜国会議員選挙投票始まる

        亜国(アルヘンティーナ)で11月14日、国会議員選挙の投票が始まった。下院議員257人中127人、および上院72人の3分の1の24人を選ぶ。有権者は4500万人。結果は同日深夜判明する見込み。

    ペロン派正義党キルチネル路線の穏健派アルべルト・フェルナンデス大統領が任期半ばで迎えた重要選挙で、今後2年間の施政と、再来年の次期大統領選挙の行方を占うことになる。

    だが9月の予備選挙で政権党は議席を大幅に減らす見通しになった。特にインフレ激化など、経済不調が原因だ。

    今世紀初めに登場した故ネストル・キルチネル大統領の妻クリスティーナ・フェルナデス=デ・キルチネルは夫の死後、大統領を2期務めた後、1期置いて、現在は副大統領。

    政権内で大統領に次ぐ実力者クリスティーナは、予備選で政権党退潮の公算が大きいいことが明らかになるや、フェルナンデス大統領から距離を置いた。この正副大統領間の仲違いも政権党には好ましくない。

     2015年から1期政権を担った保守・右翼陣営のマウリシオ・マクリ前大統領の率いる野党連合「共に改革を」は勢いづいている。

▼野党票が伸びる

     選管発表によると、80%開票段階での得票率は政権党32%、「共に改革を」42%、その他26%。政権党は国会での多数派工作が不可欠となる見込み。投票率は71%だった。

 

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