墨大統領が欧州連合型機構創設を米加に提案へ

      墨米加3国協定(T-MEC)を組む同3国の首脳会談は11月18日、ワシントンで開かれる。これを前にAMLO墨大統領は12日の記者会見で、欧州連合(EU)のような国家連合体を米州に創設する構想をあらためて明らかにした。

  米州全35カ国が加盟し、経済だけでなく、政治・外交など広範な分野で協働するEU型の一大統合機構を生み出す構想だ。

  米州には、米国の影響の強い米州諸国機構(OEA)と、米加北米両国を除く「米州の南」33カ国が形成する「広義の南米」の機構ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)がある。

  OEAには、米国によって追放された社会主義キューバは復帰が可能となった今も加盟しておらず、同国以外の34カ国が加盟する。だかマドゥーロ政権のベネズエラは脱退。実体のない「グアイドー暫定政権」(トランプ前米政権期の傀儡)がVENを代表するという虚構が罷り通っている。

  AMLO構想は、1948年に生まれたOEAと、2011年に発足したCELACおよび、他の数多い域内経済機構や機関を統合するもの。

  3国首脳会談でAMLOは、ジョー・バイデン米大統領とジャスティン・トルドー加首相に構想を開陳し、議題にするという。

▼メキシコでプエブラグループ会合開催へ

  ラ米およびスペインの進歩主義指導者の「ご意見番」が参加する「グルーポ・デ・プエブラ」(2019年創設) の全体会合が11月29日から12月1日までメキシコで開かれる。

  現職大統領2人、元大統領11人、元首相ら約150人が参加を予定している。

  ラ米諸国の大統領選挙状況や、AMLOの米州統合構想などが話し合われる。



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