ペルー右翼系3党が大統領解任決議案を国会に提出

     ぺル―国会(1院制、130議席)の右翼・保守3野党は11月25日、ペドロ・カスティージョ大統領不信任決議案を提出した。ケイコ・フジモリ派の人民勢力(FP)、「国よ前進せよ」(AV)、人民刷新(RP)の共同提案で、AV系のパトリシア・チリ―ノス第3国会副議長が主導した。

    不信任案提出には、定数の5分の1の26議員の賛同が必要だが、28人が共同提案者になった。だが不信任審議(弾劾審議)には定数の4割52票の賛成が必要。さらに解任決議には3分の2の87票が要る。現時点では、審議に至るかどうかは定かでない。

    政権担当約4カ月を経たカスティージョ大統領は、政権の不安定さを象徴するように多くの閣僚を交代させてきた。また農民帽を被り続ける「正装姿」に違和感を抱く議員も少なくない。決議案提出の理由は、大統領の「無能力」。

           近年では20年11月、マルティン・ビスカーラ大統領が腐敗問題を問われ、弾劾解任されている。ビスカーラは、16年大統領選挙決選でケイコに辛勝したKKクチンスキ大統領の辞任により副大統領から昇格した。その解任を主導したのはケイコ党だった。

    カスティージョ弾劾の動きは、今年の大統領選挙決選で惜敗したケイコが「いずれ始めるだろう」と予測されてきた。


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