亜国がCOP26 で「債務とCO2排出削減を交換」提案へ

       累積対外債務を返済できない途上諸国が二酸化炭素排出量を減らせば、それに見合った債務を帳消しにする。この案を、アルゼンチンのアルべルト・フェルナンデス大統領が、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で提案する。

  COP26 は10月31日~11月12日、英スコットランドのグラスゴー市で開かれる。この会議に備えてフェルナンデス大統領は準備を進め、まず9月初めラ米気候変動会議で披露した。次いで、米州気候変動対策高級対話会合で持ちかけた。

     国際通貨基金(IMF)は世界銀行と連携して、「緑の負債」交換案をCOP26で提案すべく用意している。このため亜国政府は、自国案は、さほど突拍子もない提案ではないと考えている。

  亜国は、地元ラ米諸国をはじめ「南世界」の賛同国を集めてきた。債務との交換は、利子削減から始まるという。

  ローマで10月30日始まるG20首脳会議は31日、気候変動問題を討議するが、その場で亜国は提案について発言するもよう。

  亜国には特に、マクリ前政権がIMFに対し負った450億ドルの巨額債務が重くのしかかっている。 

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