キューバ「青年の島」旧金山で有望鉱脈見つかる

         社会主義キューバの「青年の島」特別州にある古い金山で、「豊な金銀鉱脈」が発見された。豪州紙ザ・ウエスト・オーストラリアンが10月13日報じた。

   豪アンティレス・ゴールド(AG)社が、青年の島北西部ラ・デマハグア特別区の地中計1万5000mを掘削し、掘り当てた。ここは露天掘り金山。

   金山は州都ヌエバ・へローナから40㎞の地点にあり、900haの拡がりを持つ。20世紀初頭から有望な金山とされ、開発が断続的に続けられていた。

   同社は玖国営ヘオミネラ社との合弁により、カナダの鉱山会社が1990年代に発掘していた場所で鉱脈にたどり着いた。初期の6年間に、年産10万オンスが見込まれるという。

   へオミネラ社は、ラス・トゥナス州ホバボのゴールデンヒルで、ALBA(米州ボリバリアーナ同盟)諸国の投資により、2011年から金鉱を開発している。今年は、この金鉱産60㎏の輸出が見込まれている。

   同社はまた、シエゴ・デ・アビラ州フロレンシア、カマグエイ州マクラマの両金鉱でも開発調査を続けている。

   ラ・デマハグア金山は1900年ごろに見つかった。キューバは当時、米支配下に置かれており、米企業が開発権を得ていた。だが玖革命戦争末期の1958年に開発を取り止めた。

   AG社は、1990年代にカナダ社の掘削作業を請け負っていた。

   国庫が底をつき、財政赤字に苦しむキューバ政府にとり、ラ・デマハグア金山は朗報だ。だが社会主義経済体制そのものが行き詰まっているため、金鉱収益が経済浮上に貢献するにせよ、多くは望めそうもない。

   

    

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