ペルー大統領が天然ガス国有化立法を国会に呼び掛け
ぺドロ・カスティージョ秘大統領は10月25日、クスコ州内で2004年から操業している外資系のカミセア天然ガス田を国有化するための立法作業に行政府と共同で着手しようと、国会に呼び掛けた。
大統領は、生産されるガスを(首都のある太平洋岸地方に運ぶだけでなく)アンデス高地や周辺部の住民生活を潤すため「大衆化」すべきだと主張してきたが、国有化を目指す方針を具体的に明言したのは初めて。
カスティージョは、「資源がもたらす恩恵が国民に直接届くようにしたいのだ」とも述べている。
▼民間部門国有化は否定
ペドロ・フランケ経済・財務相は10月27日、ガス国有化は民間経済部門の国有化を意味しない、と強調した。財界や国際資本の動揺を抑えるためだ。
▼大統領が「国会閉鎖」に触れる
カスティージョ大統領は10月27日、「国民に国会閉鎖を求める声があるが、慎重さが必要だ」とし、「我々は国家の権力制度を引き続き尊重してゆく」と明言した。
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