米国務長官がコロンビア訪問、移民外相会合に出席

      ラ米3カ国歴訪中のアントニー・ブリンケン米国務長官は10月20日、エクアドールからコロンビア入りし、ボゴタのナリーニョ宮殿(大統領政庁)でイバン・ドゥケ大統領、マルタ・ラミレス副大統領兼外相と2時間に亘って会談した。

  会談後、ドゥケとブリンケンは共同記者会見に臨んだ。ブリンケンはコロンビアをラ米一の同盟国と呼び、会談で対ベネズエラ関係、麻薬、暴力、人権、COVID19対策などについて話し合ったことを明らかにした。

  人権問題については、米国を含む内外の人権団体から、人権・労働・環境活動家殺害、和平に応じた元FARCゲリラ要員約300人の殺害など、コロンビアの凄まじい人権状況についてブリンケンに厳しい注文がなされていた。

  一方、ドゥケは、マドゥーロVEN政権とは国交回復はないと強調した。米国とコロンビアは共に、マドゥーロ政権打倒工作を数次に亘って展開したため、VENから断交されている。米国のVEN担当大使は、ボゴタの米大使館内のVEN政策室に駐在している。

  ドゥケ、ラミレス、ブリンケンはその後、サンカルロス宮殿(外務省)での、移民問題を話し合う米州外相会議に出席した。両国を含め19カ国が出席、ハイチ、中米、VEN、キューバの難民や、米墨国境地帯での不法移民流入問題を話し合った。

▼ベネズエラが非難

  ベネズエラのデルシー・ロドリゲス副大統領は10月21日、コロンビア訪問中の米国務長官は対VEN侵害を策謀したと糾弾。「虐殺政権(コロンビアを指す)を礼賛した付けは米国民が払わされることになるだろう」と付け加えた。

  同副大統領はカラカス訪問中のリカルド・カブリサス玖副首相(対外経済関係担当)と会談中に発言したもので、 「キューバも米政府による迫害と侵害の標的にされてきた」と指摘した。

  


コメント

このブログの人気の投稿

ラ米学徒、久保崎夏の思い出

『ホンジュラスに女性大統領誕生』公開のお知らせ

メキシコ外相が「メリダ計画」終了を宣言