エル・サルバドール大統領の連続再選可能に
エル・サルバドール極右独裁体制を率いるナジブ・ブケレ大統領が、憲法規定を破って大統領連続2期就任に道を開いた。この国の大統領任期は1期5年。
最高裁憲法法廷は9月3日、「大統領連続2期就任は可能」と判断。選挙最高審議会(TSE)は「その判断に従う」と応えた。これによりブケレは2024年の次期大統領選挙への出馬が可能になった。
憲法法廷は2014年、大統領は任期終了10年後に再選出馬が可能になるとの判断を下した。それを今回の判断は「間違いがある」として覆した。
ブケレの政権党「新思考」が絶対多数派の国会は5月1日、憲法法廷判事5人全員を更迭し、自派の弁護士5人を後任に据えた。その結果、過去の判断が覆された。
首都サンサルバドールの米大使館は4日、今回の判断変更を「違憲」とし、認めない立場を明らかにした。
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