亜国政権党の国会議員選敗北の可能性深まる

   アルベルト・フェルナンデス大統領の亜国政権が窮地に陥っている。9月12日に実施された国会議員予備選挙で、ペロン派政権党が上院で大敗し、下院ではマウリシオ・マクロ前大統領らの保守・右翼野党が第1党になるとの予測結果が出たからだ。

  国会議員選挙は11月14日に予定されている。2023年の次期大統領選挙の行方を占う重要な「中間選挙」だ。

  予備選結果を受けて政権党は混乱、穏健路線のフェルナンデス大統領派と、中道左翼路線のクリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル副大統領(元大統領)率いるキルチネル派の対立が一挙に激化した。

  大統領は急遽、CELAC(ラ米・カリブ諸国共同体)首脳会議出席のためのメキシコ行きを取り止め、内閣を大幅に改造した。フェリーペ・ソラ―外相は更迭され、サンティアゴ・カフィエロに替わった。新外相がメキシコ会議に出席するか否かは不明。

  政権党支持が激減した背景には、経済低迷がある。その原因の一つは、マクリ前政権期に膨らんだIMF(国際通貨基金)などへの対外債務だ。フェルナンデス大統領は17日、ジョー・バイデン米大統領と遠隔会談し、IMF債務の返済問題などで善処を要請した。

 

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