ペルー最高裁が中古戦闘機買付汚職で7人に禁錮刑科す

   アルベルト・フジモリ秘政権期の中古戦闘機購入を巡る大型汚職に関与した当時の高級公務員、武器商人ら計7人が9月6日、リマの最高際刑事法廷で禁錮4年の実刑判決を受けた。

  実刑を言い渡されたのは、経済・財務省公共資産局の元局長で、現同省財務副相顧問のマルセリーノ・カルデナス、同省元予算局長レイナルド・ブリンガス、元国銀総裁ホセ・パロミノら。

  フジモリの顧問で諜報機関を握っていたブラディミロ・モンテシーノス受刑囚が、この戦闘機買い付け汚職事件の背後にいた。

  ペルー空軍はモンテシーノスの差し金で1996~98年、実態の乏しい「エクアドールの脅威」を理由に、ミグ29など戦闘機39機を購入。代金支払い時に巨額の資金を私(わたくし)した。

  39機の内訳は、ベラルーシからのミグ29型18機、スホーイ25型18機、ロシアからのミグ29型3機。すべて中古機で、代金は総額5億3600万米ドルだった。うち2900万ドルはモンテシーノスの懐に入った。

  39機は実戦機能を失っていた。モンテシーノス以下の一味は私腹を肥やすため、国庫資金を食い物にして無用の長物を買いこんだのだった。

   

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