ベネズエラ政府・野党間の第2回交渉が墨都で始まる

   ベネズエラ政治正常化のためのマドゥーロ政権と、野党連合MUD(民主連合会議)によるメキシコ市での第2回交渉が9月3日始まった。ノルウェー政府の仲介でメキシコ政府が貸座敷となって8月半ば第1回交渉が実現した。

   交渉の場は、メキシコ市内レフォルマ遊歩道にあるソフィテルホテル。4日は6時間に亘って議論し合い、今回の初回交渉は終了した。

   政府側代表団は、ニコラース・マドゥーロ大統領の側近中の側近であるホルヘ・ロドリゲス国会議長を首席に、ミランダ州知事エクトル・ロドリゲス、国会議員フランシスコ・トレアルバら全9人。

   野党側は、MUDの中核である保守・右翼勢力「4強」が構成する「VEN統一綱領」のヘラルド・ブライド(ブリデ)弁護士を首席に、VP(人民意志)党幹部フレディ・ゲバラ、PJ(まず正義を)党書記長トマース・グアニパら全9人。

   「4強」は、AD(民主行動)、UNT(新時代)、PJ、VPの4党。MUDは09年に結成され、18年に活動を停止。だが今年7月末、政党連合として再認可された。

   マドゥーロ政権は今会合の眼目を、米国やEUによる経済制裁の解除に置いている。とりわけ英国銀行によるVEN政府の金塊や他の外銀によるVEN政府預金の差し押さえ、PDVSA(ペデべサ=VEN国営石油会社)への封鎖などの解除を優先事項としている。

   これに対し「4強」側は、11月21日実施の州知事・市長選挙の公明正大な遂行を求めている。

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