モラレスが秘大統領に「多民族のアメリカ」構想を提示

    ボリビアのエボ・モラレス元大統領はこのほど、ペドロ・カスティージョ大統領派教組の招きで訪秘し、リマ市で8月11日、同大統領と会談した。モラレスは15日、「多民族のアメリカ」構想をカスティージョに提示したこととを明らかにした。

 この場合の「アメリカ」は、①南米②ラ米③大カリブ圏13か国を加えた「ラ米+カリブ=広義の南米」④米州=ラス・アメリカスーの順で意味する。

 「人民の、人民のためのアメリカ」を創ることであり、「人民」の中心には先住民族が位置付けられている。

 モラレスは今年4月、先住民族主体の「RUNASUR」(ルナスール)を結成、これを「多民族のアメリカ」構想の発信母体にしている。

 RUNASURには、南米右傾化で挫折した南米諸国連合(ウナスール)を復活させたいという意味が込められている。モラレスは説明していないが、「R」は「再生」(レナシミエント)かもしれない。

 モラレスは、カスティージョが示した反応を明らかにしていない。

 

 

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