グアイドーの「政権詐取」終わるーVEN大統領が評価

          ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領は8月21日、フアン・グアイド―前国会議長派による「政権詐取」は終わった、と強調した。13日にメキシコ市で同派を含む野党勢力はマドゥーロ政権と、政治正常化交渉を開始したが、それに際して合意書に調印した。

   この調印は従来、マドゥーロ政権を合法政権と認めず、トランプ前政権に後押しされて2019年1月から「大統領代行」を宣言し、実態のない米傀儡体制の長として振舞っていたグアイドーがマドゥーロ政権を承認したことを意味すると解釈できるからだ。

   グアイドーは21年1月、国会議長任期が終わり、国会議員でもなくなって、「大統領代行」を宣言した根拠も失った。

   一方、トランプ政権でベネズエラ問題を巡る米大統領特使だったエリオット・エイブラムスは21日、VEN野党勢力が11月の知事・市長選挙に参加するならば、米政府は野党勢力を支援すべきだし、彼らが「グアイドー暫定政権」を廃止ないし改革するのであれば、それも支援すべきだ、と述べた。

   ラ米では、トランプ政権の肝煎りで結成されたマドゥーロ政権打倒のための米州外交調整機関「リマグループ」からメキシコ、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、セント・ルシーアが脱退、存在感が薄れる一方だ。

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