ハイチ地震から1週間、被害状況が明らかに
ハイチ南西部で8月14日起きたM7・2の地震から21日で1週間。死者は2200人が確認され、負傷者は1万2300人を超えた。344人が所在不明となっている。
被災者60万人が緊急援助を必要としている。家屋は7万7000戸が半壊、5万3000戸が全壊した。 道路や公共施設建物も破壊されている。
学校206校の校舎が全半壊している。学生・生徒の死者は3人だけだった。余震は25回以上続いており、その最大のものはM5・2だった。
メキシコ、ベネズエラ、パナマ、コロンビア、チリ、米国、ドイツ、日本などから援助物資が到着している。ビエントス海峡越しの隣国キューバは医療チームを送り込み、負傷者を手当てしている。
コロンビア政府は、7月のジョヴネル・モイーズ大統領暗殺事件に関与し逮捕されたコロンビア人傭兵コマンド18人への「人道的裁判」をハイチ側に求めており、素早く援助物資を送った。
国連のアミナ・モハメド事務次長が来訪、被災地を視察し、アリエル・アンリ暫定首相と復旧復興支援について話し合った。国連試算では1億8700万米ドルの緊急援助が必要。
9月26日に延期されていた大統領・国会議員選挙は11月7日に再延期されたが、依然続く政界の混乱と、大地震による社会の混乱で選挙は来年に持ち越される可能性が出ている。
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