ブラジル大統領が電子投票廃止に失敗

   ブラジル国会下院は8月10日、来年の大統領選挙の投票方式を1996年以来の電子投票から、それ以前の投票用紙による投票に戻す改正法案を否決。極右、反知性と刻印されているジャイール・ボウソナロ大統領は痛撃を食らった。

   大統領は「電子投票は不正を招く」と根拠なく主張。下院投票日の10日、大統領政庁前で軍事行進を実施、近くにある国会や最高裁判所を「威嚇」した。この行進も厳しく批判された。

   ボウソナロはコロナ疫病COVID19対策を怠り、おびただしい数の感染者・死亡者を出した不作為の責任を問われている。また経済不況から抜け出せないままだ。国家元首らしくない言動も問題視されている。

   再選を狙う来年の選挙は各種世論調査結果から、ルイス=イナシオ・ルーラ=ダ・シルヴァ元大統領の当選可能性が濃厚と見られている。

   下院は下院は定数513。改正法案可決には308票が必要だったが、賛成が229で、79票足りなかった。反対派218、棄権1で、55人が不参加だった。

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