セント・ルシーアが「リマグループ」を脱退

   セント・ルシーアのアルバ・バプティスト外相は8月12日、ベネズエラとの国交を正常化させると表明、反ベネズエラ政策調整機関「グルーポ・デ・リマ」(グリマ)を即時脱退すると発表した。

  セント・ルシーアではこのほど、保守政権から進歩主義政権に交代、以前のようなベネズエラとの友好関係を再開させた。

  グリマは2017年、マドゥーロ政権打倒を目指すトランプ米政権(当時)の肝煎りでリマ市で結成された。ラ米12、カリブ1,およびカナダの14カ国が原加盟国だった。その後数カ国が加盟した。

  だが米国のラ米外交と一線を画すメキシコ、アルゼンチン、ボリビアが脱退。今月、カスティージョ新政権のペルーが脱退したばかり。セント・ルシーアは5カ国目。

  トランプ前政権はフアン・グアイドーVEN国会議長(当時)を「大統領代行」に擁立。この実体のない傀儡「政権」をグリマは承認し、支援していた。

  トランプ下野で後ろ盾を失ったグアイドー前議長は今や国会議員でもなく、政治的影響力は衰えている。そこでメキシコで近く実施されるVEN政権と野党諸党との話し合いに代表を送ることにしている。 

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