ハイチ大統領暗殺事件の担当判事決まる

        ハイチ司法当局は8月10日、ジョヴネル・モイーズ大統領暗殺事件(7月7日発生)の担当判事を若手のマシュー・シャンラット判事と決定した。同判事には捜査や判断が遅いという評価があり、事件の早期解明は望めないと見る者が少なくないと伝えられる。

   司法当局はいろいろな判事に働きかけたが、誰もが「身の安全が保障されない」として任命を拒否していた。

   同判事にはすでに捜査当局から事件の証拠物件が引き渡されているが、その中には、生前のモイーズと民間エネルギー企業ソジネル社との確執を示す書類も含まれているという。同社のほ、事件の黒幕たちはほぼ判明しており、逃亡者は国際手配済み。

    事件当時、現場となった大統領私邸には、巨額の米ドル紙幣とハイチ通貨グールドの紙幣が運び込まれていた。コロンビア人傭兵たちの報酬も含まれていたもようで、殺害された傭兵3人のうちの一人は、防弾チョッキの内側に4万ドルを隠し持っていたという。

   また傭兵ら事件容疑者らの捜索や逮捕に貢献した住民には、現金が渡されたり飲食が振舞われたりしたが、それらの資金は、大統領邸にあった資金の一部だという。

   一方、コロンビア国会上院は10日、国防相、外相らを呼んで、コロンビア人の退役軍人や傭兵の実態についてただす聴聞会を開くことを決めた。

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