ベネズエラ政府・野党対話はメキシコで13日開催へ

   メキシコのAMLO大統領は8月5日の記者会見で、ノルウェーの仲介によるベネズエラ政府と野党との会合をメキシコ国内で開くのを了承した、と明らかにした。13日からの予定だが、双方の代表団の到着次第では数日延期される可能性があるという。

   VEN政府側は、ホルヘ・ロドリゲス国会議長、ミランダ州のエクトル・ロドリゲス知事らが出席する。ホルヘは、ニコラース・マドゥーロ大統領の第1の側近。エクトルは次代を担う指導者の1人と目されている。

   野党側は、首都カラカス市バル―タ区のへラルド・ブリデ元区長を首席とし、フアン・グアイドー前国会議長派のカルロス・ベッキオ駐米代表、民主行動(AD)党のルイス・アギレス前国会議員、および新時代(UNT)党の1人がメキシコに行く。

  双方は、今後実施される選挙の在り方を中心に話し合う。両者は2017、18両年、ドミニカ共和国で数回話し合い、19年にはノルウェーの仲介でオスロ、次いでバルバドスで会合した。だが決定的な合意には至らなかった。

  野党側の中心にいるグアイドーは、後ろ盾だったドナルド・トランプ米大統領が今年1月退陣してからVEN野党政界における影響力が激減。存在感が希薄になり、マドゥーロが呼び掛けた話し合いに応じることになった。 

  メキシコは1980年代末から90年代にかけて、中米和平交渉の「貸座敷」となり、和平達成に貢献するなど、仲介や貸座敷の実績がある。

▼通貨デノミネーション実施へ

  VEN中央銀行は8月5日、現行通貨ボリ―バル・ソベラーナ(主権ボリ―バル)の「0」6桁を削除するデノミナシオンを10月1日実施し、名称を「ボリーバル・ディヒタル」(ディジタル・ボリーバル)とする、と発表した。100万ボリーバルSが、1ボリーバルDになる。超インフレに対処するためで、数年に一度実施されてきた。通貨は10月から電子化されるが、紙幣も発行される。

      

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