キューバ大統領がバイデン発言に遣り返す

    キューバのミゲル・ディアスカネル大統領(共産党第1書記)は7月16日、米国を暗に指して、「失敗国家とは反動的かつ恐喝的な少数派を喜ばせ、キューバ人、米国人、国際社会の多数派の意思を無視して、1100万キューバ国民が苛まれている害を何倍にも増幅させる国だ」と指摘した。

   これは15日にジョー・バイデン米大統領がキューバを「失敗国家」と扱き下ろしたのに対するしっぺ返しだ。

   玖大統領は、「米国は何十億ドルという巨額の資金を浪費してなお、キューバ(社会主義体制)の破壊に失敗してきた」と、米国をくさした。

   大統領はまた、「在米キューバ系社会の利害に譲歩して、対玖経済封鎖を維持している」と、バイデン大統領を非難した。

   さらに、「もしバイデン大統領がキューバ国民のことを人道的見地から誠実に気にかけているのなら、トランプ前政権が科した243項目の反玖政策を撤廃すべきだ。それには残酷にもコロナ禍下で科された50項目が含まれている」と、注文を付けた。 

▼ベネズエラ副大統領が来訪

   デルシー・ロドリゲスVEN副大統領は7月17日、ハバナ入りし、ミゲル・ディアスカネル大統領に連帯を表明、会談した。玖側から首相、副首相、外相、貿易・投資相らが出席した。

   VEN側随行はアダン・チャベス駐玖大使(故ウーゴ・チャベス大統領の実兄)だけであり、デルシー訪問が、11日の抗議行動以来動揺している玖指導部への連帯表明が主目的であることを示している。

   玖社会不安は電力不足による停電も原因であり、VEN側による原油供給量増大が重要議題になるもよう。



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