所属党より国民の要望重視とカスティージョ明言

    ペドロ・カスティージョ秘次期大統領の政党PL(自由ペルー党)は7月28日の大統領就任に先立ち25日党大会を開いた。演説したカスティージョは、「党よりも国民の要望に応える」と明言した。

   また大統領給与を返上し、「これまで教師の給与で遣り繰りしてきたように、今後もそうしたい」と述べた。さらに閣僚及び国会議員の月給を半減してはどうかと提言した。

   「党よりも国民の声」に忠実でありたいという意思表示は、早くも党内に悶着を起こしている。党首のブラディーミル・セローン書記長は急進左翼で、セローン派は急進的政策を打ち出したたい意向だ。

   これに対し、長年、中道的保守党員だったカスティージョは穏健左翼で、セローン派とは馬が合わない。大統領選挙と同時に実施された国会議員選挙で当選した37人のうちの多くはカスティージョ派だ。

   国会で少数派の政権党としては、多数派の保守・右翼諸政党と協調しないかぎり、政権運営が行き詰まり、最悪の場合、大統領が弾劾される恐れもある。

   カスティージョは現実主義路線を打ち出したわけで、党外からも支持を集めている。 

▼80%がケイコの異議申し立てを非難

   7月25日公表のIEP世論調査結果によると、ケイコ・フジモリが決選結果が出た後に展開した異議申し立て戦術を回答者の80%が非難した。

▼エボ・モラレスがペルー入り

   ボリビアのエボ・モラレス元大統領は7月26日、カスティージョ就任式出席に先立ちペルー入りした。カスティージョの民族主義経済政策はモラレス期の政策に倣っている。    

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