ペルー次期大統領決定は15日だが延期の公算も
ペルーの国家選挙審議会(JNE)は7月12日、ケイコ・フジモリ陣営が提出していた決選開票結果への異議申し立て案件を処理、それを多数決で確認した。それにより次期大統領決定段階に入ったが、検察出身の審議員が反対し、全会一致による当選者確定が遅れている。
同審議員は解任された検察出身の前任者ルイス・アルセ同様、ケイコ支持に傾斜していると見られている。世論の大勢は、ペドロ・カスティージョ「当確」と見ている。
JNEは15日を次期大統領決定の期限と想定しているが、同審議員1人が同意しない限り決定できない。そのため決定発表期日が延期される可能性もある。
6月6日の決選投票から既に1カ月と1週間。次期大統領就任は7月28日の独立記念日と決まっているが、それまで半月という現段階で次期大統領が決まらないという、極めて異常な事態に陥っている。
選挙結果を否定するケイコの振る舞いを「トランプ型」と指摘する批判が内外で高まっている。
今年の7月28日は独立200周年記念日という輝かしい日。この日付はケイコの父アルベルト・フジモリ元大統領(服役中) の誕生日でもあり、ケイコとしては「2重に輝かしい日」に大統領に就任したかったに違いない。
一方、ケイコ党FP(人民勢力)の次期国会議員は12日、新国会が開会されたらペドロ・カスティージョ陣営の選挙不正を調査する委員会を設置したい、と述べた。
FP党は、検事職も解任されたルイス・アルセ元審議員の妻である弁護士を党として雇用することを決めている。
▼JNE発表は19日か20日か
JNEは7月13日、次期大統領を19日か20日に発表する方針を固めた。だがケイコ派の異議申し立て案件が片付いていないため、さらに数日遅れる公算もあるという。
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