米紙Wポストも「トランプ型」とケイコを批判

      ペルー大統領選挙決選結果に対するケイコ・フジモリの異議申し立てについて、「証拠なしに選挙結果を覆そうと謀るトランプ型」との批判が秘国内ですでに出ている。米紙ワシントンポストも6月17日、敗北が明白な選挙結果を認めない「トランプ型」だと指摘した。

  同紙は、こうした傾向はケイコだけでなく、イスラエルのネタニヤフ前首相にもあったように世界で広範に観られる、とした。「トランプの悪い模範が拡散している」との見方は、あちこちで出ている。

  ラ米では4月11日、エクアドールで大統領選挙決選が実施されたが、激戦に敗れたアンドレス・アラウス候補は潔く敗北を認めている。

  一方、ペルーのエコノミストにしてジャーナリストのアウグスト・アルバレス=ロドゥリッチは17日、ケイコがこの先も政治家であり続けたいのならば「潔い敗北者」になるべきだと述べた。

  アルバレスはまた、長年の取材経験から、イプソスの結果速報は過去30年間、間違ったことがなく、今回も、中央選管(ONPE)の開票結果はイプソス速報に収斂した、と語っている。

  イプソスは6月6日の決選投票終了直後、ぺドロ・カスティージョ50・2%、ケイコ49・8%という勝敗速報値を公表。「誤差は1%」としていた。

▼ケイコ党は「JNE判定を受け入れる」

  ペルーのRPP(ペルー番組放送)が6月17日伝えたところでは、人民勢力(FP)党の法律顧問フリオ・カスティリョ―二は同放送に対し、JNEが「カスティージョ当選」という最終判断を下した場合、FPは法的手段に訴えることなく、受け入れるだろう、と述べた。

 ★JNEは、決選投票半月後の21日にも当選判断を打ち出す可能性がある。そんな情報が流れている。 

 

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