「新時代が始まった」ーカスティージョが再び勝利宣言

      ペルー次期大統領候補ペドロ・カスティージョ(51)は6月15日、選管による決選得票再集計結果を受けて、あらためて勝利を宣言した。リマ市内の自由ペルー(PL)党本部で支持者の大群衆に向けて語りかけた。

   カスティ―ジョは、「我々は共産主義者でもチャビスタでもない。労働者、闘士、企業者だ」と強調。対立候補ケイコ・フジモリ(46)が展開してきた反共攻撃を一蹴した。チャビスタは、故ウーゴ・チャベス前VEN大統領の作風や思想を支持する人々。

   また、「ペルー国民の尊厳と一体化を強化する。だが政経利害を望んではならない。我々全員がきょうだいとして、祖国を発展させなければならない」と述べた。

   さらに、「新時代が始まった。何百万人ものペルー人が尊厳と正義のために立ち上がった。多様性と歴史的な力を持つペルー国民は私を信頼してくれた。私の政府は全国民のためのものだ」と続けた。

   カスティージョの経済顧問ペドロ・フランケは、「カスティージョ政権」は複数政党間の連立政権になると述べた。

   だが国家選挙審議会(JNE)は、ケイコ陣営が申し立てた「開票時の不正」を精査中のため、当選者を依然発表していない。PL党幹部は16日、「2度目の開票結果も出ている」として、「カスティージョ当確」を宣言するようJNEに求めた。

   JNEは別件として、「開票をめぐる虚偽情報が出回っている」と世論に警告している。

   一方、ケイコは15日、「慎重に平和的にJNE審査結果を待とう」と、支持者に呼び掛けた。

   アンデス高地では、カスティージョ支持の先住民や農民が各地で結集している。その一部がリマに到着しつつある。

   その一人である52歳の女性は、「私たちは蔑まれ無視されてきた高地の怒れる人民だ。それを表明するためにリマに来た」と語っている。

▼大統領らが選挙結果尊重を呼び掛け

   フランシスコ・サガスティ暫定大統領、マヌエル・バレート枢機卿、オンブスマンのワルテル・グティエレスは6月15日、それぞれ個別に、決選結果を尊重するよう訴えた。枢機卿は、カスティージョ、ケイコ両候補が決選の前、宗教界代表の前で選挙結果尊重を誓い合ったことを指摘した。

   




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