カスティージョが開票率99%でケイコに7万票差

       ペルー選管ONPE(オンぺ)は6月9日夜(JST10日朝)、大統領選挙決選(開票率99・998%)はペドロ・カスティージョ50・212%(878万票)、ケイコ・フジモリ49・806%(871万票)と発表した。

  既に「勝利宣言」したカスティージョが、約7万票上回っている。全体の投票率は74・7%だった。

  カスティージョの経済政策顧問でエコノミストのペドロ・フランケ(60)は、「カスティージョ政権」は市場経済体制を尊重すると述べた。ペルーの都会・財界の不安感をなくすためであると同時に、「政権党」が少数派となる次期国会対策を遠望しての発言だ。

     選挙裁判所に該当する国家選挙審議会(JNE)は9日、次期国会(7月開会)の新議員130人に当選証書を渡した。4月11日の選挙で当選していた。マルティン・ビスカーラ元大統領は当選したが、「不適格者」として当選無効となった。

  一方、ケイコは9日リマで記者会見し、「約50万票が不正に相手候補に加算された」と言い、「不正があった802の投票箱の開票結果を無効にせよ」と訴えた。

     これに対しJNEは同日、「あまりにも異常な訴えだ」と述べながらも、決定を下すには3日以上はかかる、との見方を示した。

▼JNE法廷がケイコ派を糾弾

  JNE名誉法廷は6月10日、「決選に不正があった」と告発する無責任な政治的声明を断固糾弾する、と表明。不正を訴えているケイコ陣営を厳しく批判した。

  一方、ケイコの過去の選挙資金不正取得・洗浄事件を担当している検察官は10日、ケイコの仮釈放に止め再収監するよう法廷に要請した。

  

 


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