グアテマラ内戦期の183人暗殺事件で元軍人6人起訴

   グアテマラ内戦期(1960~96)の暗黒の1ページが新たに解明されつつある。1983~85年に陸軍を中心とする軍部が、軍政や軍部に批判的な市民183人を「内敵」として逮捕、拷問、強制失踪・殺害した「軍事日記事件」は、米ジョージ・ワシントン大学にある国家安全保障文書館が1999年に解禁した極秘文書で明らかにされた。

  同文書に基づき22年に亘る断続的な調査の結果、この6月9日、グアテマラの法廷は、事件に中心的に関与した退役軍人12人の内、病気などで療養中の半数を除く6人を起訴した。

  同6人は、D2(軍部技術捜査局)、国家警察特殊作戦旅団、大統領親衛隊地下諜報網に所属していた。担当判事は、起訴するに十分な証拠があると明らかにした。

  5月26日から6月1日にかけて12人は逮捕されたが、内6人だけが身柄を拘禁され、今回起訴された。

  軍部は、こうした極秘作戦に「軍事日記」、「公文書」など文書関連の暗号を付けていた。 軍事日記事件では実際、73頁に亘る文書に一連の人道犯罪の模様が記されていた。

  「内敵」の名の下に内戦中、少年少女・未成年計28人も殺害されている。

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