キューバが国産ワクチンの一般接種を開始

     キューバ政府は5月12日、ハバナ首都圏で自力開発した国産コロナワクチン「アブダラ」の一般向け接種を開始した。60歳以上の市民が優先される。東部のサンティアゴ州など3州でも接種は間近。

  ハバナ東方のフロリダ海峡沿いの海浜保養地バラデ―ロなど主要観光地では、ホテルなど関連施設の従業員への接種が間もなく始まるという。

  開発されているのは6種類のワクチン。実用化段階に達したのは「アブダラ」と「ソベラ-ナ2」。他に試験段階の「マンビーサ」、「ソベラーナ1」、「ソベラーナ+」。さらに、中国と共同開発中の「PAN-CORONA」(パン・コローナ)がある。

  国営製薬会社ビオクーバファルマは、8月までに全国民に行き渡るワクチンを生産すると発表している。極悪の経済状態にあるキューバにとって、ワクチン開発・実用化はほとんど唯一の希望になっている。 

  LAC地域(ラ米・カリブ)では、アルゼンチン、メキシコ、ボリビア、ホンジュラス、ジャマイカから既に引き合いがある。

  キューバのCOVID19感染状況は約12万人、死亡者は約750人。人口は1125万人。4月下旬には、玖野球連盟のイヒニオ・ベレス会長(75)がコロナ禍で死去した。

 

 

 

 

 


 

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